スマートフォンサイトは用意したほうが良いのか

最近スマートフォンサイト作成だったり、レスポンシブ対応の案件が増えてきました。

クライアントからの要望だったり、知り合いの制作会社からの引き合いだったり。私は業界情報にうといので知らなかったのですが、話を聞いていると、スマホサイト制作を受けていない制作会社が少なくないそうです。

スマホのコーディングができない制作会社があることを考えると、PCサイトを制作するのに比べ、コストは高いのではないかと。では、高いコストをかけてまでスマートフォン用のサイトを用意する必要があるのでしょうか?

結局のところは、ケースバイケースとしかいえませんね。用意しておいたほうが良いビジネスもありますし、逆にコストをかけてまで対応する必要のない業種・ビジネスもあるでしょう。

スマホの保有状況は大幅増加の傾向

総務省の通信利用動向調査によると、平成23年末のスマートフォンの保有状況は、全体で29.3%。平成22年末は9.7%だったので、19.6ポイントも増加しています。

参考:総務省 通信利用動向調査

世帯主の年齢別で見ると、20代(20~29歳)は51.4%と半数以上、50代(50~59歳)でも38.2%と4割近く、60歳以上でも14.8%の人がスマホを保有しているという結果に。ただ、世帯主の年齢なので、50代の人が約4割、60代以上が1割以上利用しているというわけではありませんのでご注意を。

インターネットを利用している世帯は全体で86%。その中で、インターネットの利用機器を見てみると、インターネット利用の8割以上がPCで利用、スマホでインターネットを利用しているのは35.3%です。多いのか少ないのか、微妙な印象を受けます。

ただ、世代別でバラつきは大きそうですけどね。世帯主が60歳以上の世帯は、そもそもインターネットの利用率が約70%なので、スマホでネットを見ている人は少なそう。一方で、半数以上がスマホを保有している20代は、スマホでインターネットを利用している率は、もっと高いんじゃないかと。

ターゲット層にあわせて検討する

ビジネスのターゲット層にあわせて、スマホ対応するかどうかを検討する。これが基本になります。

60歳以上の人をターゲットにしているビジネスは、無理してスマートフォンサイトを用意する必要はないかなと。20代、30代がターゲットの場合は、用意しておいたほうが良いと思います。

「商材が高額だから、スマホから申し込み・購入する人はいないし、スマホ対応の必要はない」と考える人もいるでしょう。また、「BtoBだから、必要なし」と考える人もいるでしょう。

でも、通勤中や仕事の空き時間にスマホで情報収集をして、自宅のPCで申し込んだり、購入したりする行動は容易に想像できます。BtoBの場合も同様で、スマホで情報収集することは十分ありえます。法人だろうが、担当者は人間ですからね。

ですから、メインターゲットが20代、30代の場合は、どうであれスマホサイトを用意する方向で検討したほうが良いかと。BtoBの場合も、業界の平均年齢が若いようだとスマホサイトを用意する意味はあるんじゃないでしょうか。

プロモーション内容で検討する

新規にサイトを立ち上げる場合は、想定するプロモーション内容、サイトへの流入経路で考えると良いのかなと。

LINEやFacebookなど、ソーシャルを中心にプロモーションをおこなうのであれば、スマホサイトは必要だと思います。LINEはどの年代でもスマホメインのユーザーが多いそうですし、Facebookも若い世代ではスマホメインのユーザーが多いそうですから。

他には、チラシや電車広告といった、リアル広告を使ったプロモーションをおこなう場合も、スマホサイトは用意したほうが良いですね。iPhoneにはQRコード読み取り機能がデフォルトで付いていませんが、その場でアクセスするにはスマホを使うはずなので。

SEOやリスティング広告の場合は、キーワードによります。Google Adwordsのキーワードツールを使って、月間検索回数を調べてみましょう。調べてみると「デスクトップとノートパソコン」より「フル インターネット ブラウザ搭載の携帯端末」のほうが、月間検索回数が多いキーワードもあります。

アクセス状況などデータから検討する

新規にサイトを立ち上げた場合は無理ですが、サイトリニューアルであれば、過去のアクセス解析データがあるはず。アクセス解析データで、スマホからのアクセスを見て、用意するかどうかを検討すると良いです。スマホからのアクセスが多く、さらに離脱率や直帰率などのデータが悪い場合は、

IE6の利用割合なんかと同じで、ジャンルによってスマホの利用割合は全然違います。数%のユーザーしかスマホを利用していないのに、スマートフォンサイトを用意するのは、もったいないかなと。

新規サイトの場合、最初はターゲットやプロモーション内容で決めたとしても、アクセス状況を考えて修正する必要はあると思います。

スマホからのアクセスがほとんどない場合、WordPressなどCMSを使ってサイトを構築して、ランニングがかからない場合は問題ありません。ただ、静的サイトで更新する際に制作会社に費用を支払っている場合は、費用対効果を考えるとPCに絞ったほうが良いかもしれません。

まとめ

結局のところ、ケースバイケースでスマートフォンサイトを用意するかしないかを決めたほうが良いです。ターゲットだったり、プロモーション内容だったり、サイトのアクセス解析データだったりを加味して。

少なくとも「同業のあの会社がスマホ対応しているから、うちもやる」という考え方は避けたほうが良いと思います。

どうであれ、スマホ対応の効果自体は少なからずあります。効果のあるなしではなく、費用対効果に見合うかどうかが重要です。

長い取引があり、信用できる制作会社でないのであれば、制作会社に相談するのは避けたほうが良いでしょう。スマホコーディングのほうが値崩れしていないと聞きますし、制作会社が「費用対効果を考えてやめたほうが良い」と言うことは考えづらいかなと。だから、自分たちで考えて検討することが大事だと思います。

公開:2013/05/30 | 更新:2013/12/16